こんにちは、はつまい(@_hatumai)です。
物販を副業としている方は1つの販路として、Amazonのマーケットプレイスを利用している方も多いのではないでしょうか?
かく言う我が家も副業で物販を始めてから、Amazonの大口出品に登録し半年間続けてきました。
しかし、本格的に物販を行っている方とは異なり、物販副業が少しでも家計の助けになれば…程度で続けていたため、
月額登録料が割に合わないと判断したため、この度大口出品から小口出品へ変更手続きをしました。
大口出品と小口出品の違い
大口出品から小口出品へ変更する前に、もう1度両者の違いを整理しておきましょう。
手数料
まず大きい違いは手数料です。
大口出品 | 小口出品 | |
---|---|---|
手数料 | 月額5,390円(税込み) +販売手数料 | 1つの商品につき110円(税込み) +販売手数料 |
大口出品では、定額で月額5,390円(税込み)の登録料がかかります。
売れた商品が0点でも、100点でも変わらずこの値段です。
反対に、小口は1つの商品につき110円(税込み)の手数料がかかるため、
1点も売れなかった月は使用料はかかりません。
毎月の商品販売個数が;
49点まで ⇒ 小口出品がおススメ
49点以上 ⇒ 大口出品がおススメ
費用だけではなく機能面でも大口出品と小口出品の差は多くあります。
特に知っておきたい重要な機能の差は下記7点です。
カートボックスの獲得
Amazonで買い物をしたことがあれば、誰でも1度は下記ボタンを目にしたことがあると思います。
こちらの「カートに入れる」「今すぐ買う」をクリックした場合、カートボックスを獲得している出品者の商品がカートに入ることになります。
Amazonでは「カタログ主義」というルールを軸に商品ページが構成されています。
1つの商品のページが複数存在してはいけないという決まり。
メルカリや楽天は同じ商品のページが複数存在するのに対し、
Amazonでは1つの商品ページ内で複数の出品者が販売を行う「相乗り販売」が基本となっている。
(消費者が探している商品を見つけやすくするため)
つまり1つの商品に対し、何人出品者がいようがメインの「カートに入れる」ボタンは1つしかないということ。
もしたくさんの出品者が同じ商品を出品している場合、Amazonからの評価が高い出品者1名がカートを獲得できます。
ここで理解しておかないといけない点は、
「Amazonで商品を購入する方のほとんどがカートボックスから商品を購入する」
という点です。
実は必ずしも「カートボックス=最安値」というわけではなく、
カートボックスを獲得していない出品者が最安値で商品を販売しているケースも多々あります。
しかし、いくら小口出品者が最安値で出品をしていたとしても、カートの獲得機能が付いていない小口出品者はそもそもカートを獲得することが出来ません。
【 消費者目線でのアドバイス】
購入前に他の出品者の情報もチェックしよう!
カートボックスを獲得している商品が必ずしも最安値とは限らないことを理解しよう!
在庫ファイルや各種レポートの機能の利用
Amazonで商品を出品する際には、商品登録を行う必要があります。
大口出品だと商品登録に必要な項目を一括で入力することが可能です。
取り扱う商品数が多ければ多いほど、便利な機能です。
また、大口出品だとAmazonセラーが提供しているビジネスレポート機能を利用することができます。
販売履歴や注文商品の売上総数、品目当たりの平均売値、商品ページを表示した人数の合計など確認できます。
本格的にAmazonをビジネスの販路と考えている方には非常に有効なツールとなります。
出品できるカテゴリーの制限
小口出品の場合、下記のカテゴリーの商品は出品できません。
- 時計
- ヘルス&ビューティー
- アパレル・シューズ・バッグ
- コスメ
- ジュエリー
- 食品&飲料
- ペット用品
大口出品であれば出品許可申請を提出すれば上記カテゴリーの商品を取り扱うことが可能です。
今後上記カテゴリーで物販を伸ばしていきたい方は、最初から大口を選んだ方が良いでしょう。
決済方法
大口出品 | 小口出品 | |
---|---|---|
決済方法 | クレジットカード Amazonギフト券 Amazonショッピングカード コンビニ決済 代金引換 Edy払い | クレジットカード Amazonギフト券 Amazonショッピングカード |
大口出品ではコンビニ決済・代金引換・Edy払いでも決済が可能なため、より幅が広がります。
カタログの作成
「カタログ」とはAmazonの商品ページのことです。
小口出品では、既にカタログが作られている商品でないと出品が出来ませんが、
大口出品では、自社のオリジナル商品やAmazonマーケットに出品されていない新商品規も出品できるようになります。
配送設定の柔軟性
大口出品では、独自の配送料金を設定したり、お届け日時の指定を利用することが可能です。
例えば、離島や地域、県別に送料を設定したり、
「4,000円以上で送料無料!」「+300円でお届け日時指定OK!」など自由に配送料を設定することができます。
大口出品者は下記3つの方法から配送料を自由に設定できる
「重量制」 :「配送1件ごと」の金額+「重量(1㎏あたり)」の金額
「個数制」 :「配送1件ごと」の金額+「商品1点ごと」の金額
「購入金額制」:購入金額に応じて変動
小口出品ではカテゴリーごとに送料が決められており、自身で変更することは出来ません。
ですので、もし決められた配送料よりも実際の配送料の方が上回りそうな場合は、
商品価格を高めに設定する等、対策が必要です。
ギフトサービスの提供
大口出品の場合、ギフトラッピングの対応も可能です。
特にプレゼントとして売れそうなカテゴリーの商品を多数取り扱っている方は、
ギフト設定できるかできないか、という点も売れ行きに関係してきます。
大口出品から小口出品へ変更した理由
ここまで大口出品と小口出品の違いについて説明をしてきましたが、
知れば知るほど大口出品の方が魅力的に感じてきます。
ではなぜ我が家は大口出品からわざわざ小口出品へ販売形態を変更したのでしょうか?
その1番の理由は…
過去半年間の売上成績から考察した結果、大口出品の月額登録料と売上が割に合っていなかったから
です。
確かに上記した通り、大口出品には機能面・売りやすさにおいて小口出品とは比べ物にならないほどのメリットがあります。
しかし、本格的に物販ビジネスを行っているわけではない我が家にとって、
販売個数が月50点を超えることはないと判断しました。
実際の我が家の販売成績(過去6ヶ月間)↓
Amazon経由で1番多く売り上げた8月でも販売個数は12点でしたので、
もし小口出品にしていたら月額1,320円の成約料となり、月単位で考えると大口出品よりも4,070円も経費を削減できました。
Amazonでの販売個数 12点 × 基本成約料 110円(税込み) = 1,320円(月額)
また、大口出品していた6か月間の間、実際にAmazonで売れた商品合計は29点でしたので、
もし小口出品にしていたら、29,150円も経費を削減出来ていたことになります。
もちろん大口出品だから売れた!というケースもあると思うので
一概に比較はできないのも事実だけど…。
物販を始めてから実感することは、毎月5,390円を稼ぐのはとても大変!ということ。
大口出品にすると、毎月がマイナス5,390円からのスタートです。
月々の純利益が数万円の我が家にとって毎月定期的に出ていく5,390円は非常に大きかったため、
大口出品から小口出品への変更を決意したのでした。
大口出品⇔小口出品の変更方法
それでは次に、実際の画面で大口出品から小口出品への変更の仕方を解説します。
1.Amazonセラーセントラルへログイン後、ページ右上にある設定ボタンから「出品用アカウント情報」をクリック
2.「ご利用のサービス」から「サービスの管理」をクリック
3.現在の登録内容が出てくるので青字で書かれている「小口出品に変更」をクリック
以上で出品形態の切替が完了しました。
次の決済周期から変更が反映されますが、
大口の月額登録料の引き落としは販売開始日となった日にちを基準に決定されているため、1人1人異なります。
(例:1月15日に販売開始→毎月15日が引き落とし日)
よって、自身の引き落とし日を確認し損のないタイミングで切替手続きを行うようにしましょう。
大口出品→小口出品へ切替後、必要な手続き
大口→小口への切替は非常に簡単に出来ましたね。
但し、セラーセントラル上で切替をして終わりではありません。
前述した通り、大口出品と小口出品では利用できる機能に大きく違いがあります。
小口出品に変更した後、利用できなくなる機能もあるため忘れずに対応しておきましょう。
1.FBA倉庫に在庫がある場合、返送手続きを行う
FBA倉庫に在庫がある場合は、「返送または所有権の放棄依頼」を行わないと倉庫保管料がかかってしまいます。
Amazonセラーセントラルの左上のメニューから「在庫」→「FBA在庫管理」をクリック。
管理画面が出てくるので「ステータス」が「出品中」の商品を全て選択します。
「選択中の商品を一括変更」と書かれたタブに「返送/所有権の放棄依頼を作成」のタブがあるのでそちらをクリック。
次のページに返送先の住所を入力するか、廃棄するか選べるページが出てくるので「お届け先住所を入力」して返送する個数を入力します。
内容を確定すると返送手続きの完了です。
!注意!
返送・廃棄にも手数料がかかります。
返送/所有権の放棄依頼には通常10~14営業日以内で対応してくれます。
(繁忙期の場合、30日以上かかることも)
2.「未使用での返品」や「キャンセル」が入っていないか確認
現時点での在庫は上記方法で全て返送手続きが可能ですが、
切替中に「未使用での返品」や「キャンセル」が発生すると
せっかく0にしたFBA在庫が復活してしまうかもしれません。
その場合、再度返送・破棄手続きを行わないと倉庫保管料が発生してしまうため
最終販売日からAmazonマーケットプレイス保証申請の期間である90日間はしばらく注意して在庫確認をするようにしましょう。
3.支払い周期を確認
大口出品から小口出品に切り替えると、支払いの周期が変わることがあります。
予定していた日にちに支払いが行われていなくても慌てないようにしましょう。
まとめ
如何でしたでしょうか?
大口出品・小口出品共にメリット・デメリットがありますので、ご自身の戦略に合った方法で上手に活用していきましょう。
本記事が少しでもお役に立てると幸いです。
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